世界最大のインジウム鉱床−豊羽鉱山

ご注意!!! このページ以下の記事は古いものでアップデートされていません


Cu and In in sphalerite 豊羽鉱山産亜鉛インジウム鉱

豊羽鉱山の多金属鉱脈鉱床

 豊羽鉱山は札幌市の都心にある私の職場から路上距離で約40kmのところにあります。 この鉱山は日本最大の鉛(Pb)−亜鉛(Zn)−銀(Ag)の鉱脈鉱床で、 これらの他に、金(Au)、錫(Sn)、タングステン(W)、インジウム(In)、ビスマス(Bi)、 モリブデン(Mo)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、ガリウム(Ga)など、 多種多様の希少金属を産することで有名です。 最近、金属鉱業事業団が行ったボ−リング調査で、 テルル(Te)、セレン(Se)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、 希土類元素(REE)なども発見されています。 特にインジウムについては、粗鉱中の平均品位が150〜250ppmと異常に高く、 この値は、世界の代表的なインジウムを産出する鉱山の精鉱中の品位に匹敵します。 豊羽鉱山の現在の年間の粗鉱量は約50万トンですから、 その中のインジウム量は75〜125トンにもなります。 埋蔵量の点でも生産量の点でも、 豊羽鉱山は世界一のインジウム鉱山なのです。

さらに詳細なことをお知りになりたい方は

インジウム鉱物の産状と組成については Ohta (1989)や Ohta (1991)を、 エレクトラムについては Kanbara and Kumita (1990) を参照してください。 脈石や変質鉱物については Ohta and Marumo (1985) や Ohta and Yajima (1988) などに記載されています。 銀鉱物の沈殿機構、四面銅鉱固溶体、 鉛−アンチモン硫塩鉱物などについては Ohta (1992)が議論しています。 鉱床全体の生成機構モデルについては Yajima and Ohta (1979), Watanabe and Ohta (1995), Yajima et al.(1993), Ohta (1995) などを参照してください。 西南北海道全域の鉱化作用と火成作用については Ohta et al. (1998) が議論しています。

References